老人ホームに、家族や知人が入居しているという人もいるでしょう。誕生日やクリスマスなど、特別な日にはプレゼントを贈って喜んでもらいたいものです。
でも、年齢が違う相手に対してどんな物を贈ったらいいのでしょう?選択肢が多くて迷ってしまいますよね。そこで、老人ホームで暮らす高齢者におすすめのプレゼントを紹介します。
塗り絵付きカレンダー
実用性が高いプレゼントを贈りたいと考えているなら、カレンダーがおすすめです。年を取ってくると、次第に認知機能が衰えてきて、様々な事を忘れてしまう事があります。
なかには、時間や場所などを正確に理解する事ができない見当識障害を発症している人もいます。カレンダーを部屋に設置する事により、今日が何月何日なのかを視覚的に理解する事ができるため、認知症の進行を防ぐ効果もあります。
カレンダーのなかには、塗り絵ができるタイプのものもあります。指先を動かす動作が多い塗り絵は、脳を活性化させ認知症を予防するとも言われています。塗り絵とセットのカレンダーだったら、インテリアとしてもピッタリです。
寒い時に羽織れるブランケット
秋冬といった寒い季節には、ブランケットもピッタリです。膝掛けとして使ってもいいですし、外出の際には肩に羽織るのも便利です。折り畳めば小さくなるので、収納の時にかさばる事もありません。ですが、この時に重要なのが生地選びです。
高齢になってくると、だんだん皮脂の分泌が減ってきてカサカサ肌になっていきます。乾燥した皮膚というのは、刺激に弱いためホコリや細菌の影響をもろに受けてしまいます。おすすめなのが、肌に優しい素材として知られる絹です。
18種類のアミノ酸から構成されている絹は、数ある生地のなかでも人の肌に近いため、乾燥肌を傷つける事がありません。絹のブランケットなら、乾燥した肌を守りながら暖める事ができます。
痒い所に手が届く孫の手
背中が痒くなった時に役立つのが孫の手です。老人ホームで一人暮らしをしている高齢者にとっては、痒い場所をすぐにかける孫の手は、とても助かるプレゼントとなります。ですが、孫の手ならなんでもいいというわけではありません。
選び方によっては、使いやすさに大きな差が出る可能性があります。柔らかな感触が特徴的な木製の場合は、手に馴染みやすいというメリットがあります。ですが、せっかくのプレゼント。できたらオシャレなタイプがいいと考えているなら、ステンレスタイプの孫の手もおすすめです。
本好きに便利な読書用ライト
高齢者のなかには、読書が趣味という人もいます。ですが、老人ホームでは相部屋の場合もあるため消灯時間が過ぎた後は読書を我慢しなくてはなりません。そこでおすすめなのが読書用ライトです。これなら、手元だけが明るくなるので誰にも気兼ねなく読書を楽しむ事ができます。
ですが、灯りというのは弱すぎても強すぎても目を酷使してしまうのです。これでは、せっかくの読書も楽しめません。読書用ライトを選ぶ時には、調光できるタイプのものを選ぶようにしましょう。なかには、長時間使用しても目が疲れないタイプもあるのでとても便利です。
心を癒やすぬいぐるみ
高齢者へのプレゼントには、ぬいぐるみもおすすめです。ぬいぐるみの優しい肌触りには癒やし効果があり、触れているだけで心を穏やかにしてくれます。老人ホームに入居した高齢者のなかには、環境の変化に対応できずうつ病や認知症を発症する人もいます。
ぬいぐるみを抱き締める事により、安心感を感じる事も出来ます。ぬいぐるみを選ぶ時には、抱き締めやすい大きさや肌触りのいいものをチョイスするようにしましょう。
着脱しやすい介護用パジャマ
老人ホームに入居している高齢者のなかには、身体が不自由だったり指先の感覚が鈍くなった人もいます。頻繁に着替えるパジャマは、プレゼントとしても最適です。その時には、できるだけ着脱しやすい介護用のものを贈ると更に喜ばれます。
この時、サイズは少しゆとりがあるタイプを選ぶ事が大切です。いくら、マジックテープやファスナーがついていて着脱しやすいといっても、体にピッタリだと着脱が難しく感じる事もあります。また、金具がたくさんついているタイプだと指を怪我する恐れもあるため気をつけましょう。
オシャレを助ける電気シェーバー
老人ホームに入居している高齢者が男性の場合には、電気シェーバーを贈るというのもいいでしょう。老人ホームのなかには、カミソリといった刃物は禁止されている場合があります。手軽に使える電気シェーバーなら、毎日のオシャレを手助けしてくれるので喜んでもらえます。
電気シェーバーを選ぶ時には、操作が簡単なものにしましょう。また、高齢者のなかには肌が敏感な人も多くいます。そんな時には、敏感肌にも対応可能な電気シェーバーを選択するといいでしょう。
軽い日傘
老人ホームに入居している高齢者が女性の場合は、紫外線から肌を守ってくれる日傘をプレゼントするのもいいのではないでしょうか。日傘というのは、素材や骨組みの多さで重さが決まります。重量があるタイプは、高齢者には負担となる可能性もあるため、できるだけ軽めのものを選ぶようにしましょう。
また、長傘タイプは持ち運びが不便と感じるため、利用する時にはストレスに感じてしまいます。折りたたみタイプを選ぶようにすると、外出時に持ち運びができるため便利です。日傘を選ぶ時には、使う人の立場になって考えるといいでしょう。
歩きやすいステッキ
足が不自由な高齢者にとって、ステッキは必需品といえます。ステッキは、素材によって使いやすさも変わってきます。アルミ製は腐食しづらいため、長期的に利用できますが重さや肌触りが気になるという人もいます。軽いタイプを探しているならカーボンファイバー製がおすすめです。
そして、グリップ部分には滑りにくいソフト樹脂製などを選ぶといいでしょう。柄の部分にスタイリッシュなデザインが施してあったり、かわいい飾りが付いているものなどを選ぶと、よりプレゼントらしく見えます。
老人ホームにいる高齢者にプレゼントする時の注意点
老人ホームに入居している高齢者にプレゼントを贈る時には、実用性があるものを意識するといいでしょう。
そして、その時には実際に利用した時の使用感について考える事が必要です。高齢になると、肌が敏感になったり力も弱くなります。そういった事を考慮してプレゼントを選ぶと、贈った相手に喜ばれますし役にも立ちます。